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格闘技論R68 北京五輪この男に刮目せよ!
いくら昭和プロレスネタが大炎上しても、先号のローランボックより強い男・ウィルフレッド・デートリッヒはやりすぎた。
相当なマニアでも知っていた者は皆無だった。
「偏っている」「自己満足」「このネタを掲載するガンバの懐の深さを感じる」など、批判や嫌味も言われた。
まあ自分でも自覚しているが、そう言ってきた者たちもかなりのマニア。
心配してのアドバイスと受け止めている。
だが、今回は北京五輪直前でもあるし、五輪展望といきたい。
レスリングでは、フリー3階級、グレコ3階級の6選手しか出場できない。
男子はソウル五輪以来金メダルを獲っていない。
その理由はソ連崩壊に尽きる。
それまでソ連一国から1選手しか出場していなかったが、バルセロナからは10を超える旧ソ連の国が参加し、自分の国で代表を取れないと、国籍を変えてまで出場している。
日本レスリングは決して弱くなったのではなく、勝ちづらい世界情勢になったということ。
その中でも、世界レベルを維持しているグレコ60キロ級の笹本睦は今回金メダル有力候補だ。
先日のドイツグランプリでも優勝、実力絶頂期である。彼は周知の通りロシア人の血を引くクオーターだが、「ロシア人の血を引く」と聞いただけでその強さに納得してしまう。
彼が前橋市に講師としてきたとき話したが、物腰柔らかな態度の中にもシベリアトラのような眼光が印象的だった。
グレコでもう一人松本慎吾。彼は84キロ級だが、この階級で日本人が世界と渡り歩くのは奇跡的である。
84キロは日本では重量級だが、世界ではグローバルスタンダード。
しかし世界王者と互角に戦い、2年3年前の世界王者ならもはや撃破できる力を持っている。
フリーでは大激戦区・60キロ級を制した湯本健一、また世界銅の実績がある池松和彦の復活劇も期待したい。
彼の聖書は「ゴルゴ13」。
依頼された標的は必ず仕留める超一流スナイパー・デューク東郷のように、狙った獲物は必ず仕留めてほしいものだ。
この4選手にメダルの期待をしたいが、ハッキリ予想すると一人に絞られる。
笹本が獲れるかどうか。それほど男子レスリングは厳しい。
(フリードリッヒ)
