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格闘技論R66 ローラン・ボックを見たか!
 
 総合格闘技界もDREAMや戦極がコンスタントに興行を打っているが、まるで話題にならない。熱くない。ゆえに書くこともない。
それより、ここのところ続いているボブ・ループやブロディ、猪木など昭和プロレスネタの方が読者の食いつきがいい。釣りで言えば、生き餌とルアーくらい食いつきが違う。
そこで、先号の「猪木は本当に強かったのか?」の「ローラン・ボックの前に手も足も出なかった」という一文にはやはり食いついてきた。
「猪木が手も足も出なかったローラン・ボックってそんなに強かったの?」という具合である。遂にあの「ドイツの墓堀人」ローラン・ボックさえ知らない人が格闘技ファンの中にいるとは!
 最強論議でルーテーズ、カールゴッチ、ダニーホッジと挙がるのは定番だが、我々猪木世代的には瞬間最大風速でいうと、断然ボックの名が挙がる。 猪木は「テーズとゴッチを足して2で割ったような男」と評していた。「シュツットガルトの惨劇」といわれた猪木の欧州遠征で、西ドイツ・シュツットガルトにおいて、 猪木はボックに完膚なきまで叩きのめされ、これはとても放映できないと一度はお蔵入りになったほどである。
ボックはレスリングでもオリンピックで入賞するほどの力の持ち主だが、プロレスでは相手の技を一切受けることをしないタチの悪いセメントファイター。 無表情でひたすら相手を投げまくる姿はあまりにも不気味で「墓堀人」と呼ばれている。華も何もないニックネームである。
「アンドレをスープレックスで投げた」「ドイツ遠征したマスカラスもセメントでやられた」など伝説を挙げればキリがない。あのハンセンさえ下手に出た。
この原稿を書くために「ローラン・ボック」でネット検索したら、夥しい数のサイトにヒットした。ボックの来日はたった3回である!いかにインパクトを残したかが分かる。
マニアの間でボックの話になると尽きない。究極の夢のカードは「ブロディVSボック」だった。まあ試合にはならないだろう。
私は、時間と資金さえあれば、ドイツへ行ってボックのことを取材し一冊の本にもしたいくらいである。まあ誰も読まないだろう。。
 
 (フリードリッヒ)
 

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