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格闘技論R62 〜三崎は男だ!
 
 格闘技ファンの新年の挨拶代わりとして、この男の話題から始まる。
大晦日、PRIDE一夜限りの復活興行「やれんのか!」で秋山をKOした三崎和雄である。
年が明けて早ひと月が経とうとしているが、やはりこの一戦を語らずにはいられない。
一昨年秋山は、桜庭と対戦し、パンチの連打でKO。
ただでさえ絶大な人気を誇る桜庭をKOしただけでも大ヒールなのに、その試合は禁止されていたクリームを体に塗っていたことが判明、処分を受けた。
謹慎期間を経て母国・韓国で復活。
PRIDEウェルター級準優勝者デニス・カーンを豪快なアッパーでKOした。
こうなると、優勝者・三崎の出番である。
秋山は元々K−1のリングで戦っていたが、桜庭の「同じリングに上がりたくない」との発言から、秋山を旧PRIDEに貸し出したというわけだ。
ここで奇遇にも、K−1王者対PRIDE王者という好カードが実現した。
日本人同士の試合では、ここ数年で最も刺激的で毒気のあるカードだ。
三崎も柔道というベースがあるものの「ハイブリッド・レスリング」を提唱してきたパンクラス出身のプロ・レスラーである。
それが、時の大ヒール・秋山と対峙した。
ベースの柔道では桁違いの力の差である。
実際、試合の方も打撃で圧倒し、秋山が有利に進めていた。
「やはり秋山の方が強いか…」そんなムードの中のKO劇である。
私も大晦日はプロレス居酒屋で観戦していたが、最高のボルテージだった。
会場の盛り上がりは、いかばかりか!
 
 これはかつて、天然の大ヒール・北尾光司を高田がハイキックでKOしたときのムードに酷似している。
それともう一つ思い出したこと。
私は、女子プロレスは好きではないが、かつて元柔道世界3位の神取忍を死闘の末破った北斗晶のセリフが究極の名言だった。
「お前がどれだけプロレスを愛しているというのか。それを考えたら私は絶対に負けられない!」
これと同じような気持ちが三崎にもあったのではないか。
「お前がどれだけ総合格闘技を愛しているというのか…」と。
しかし、秋山は最後の蹴りは反則だとして提訴するという。
またしても男を下げた。
なぜ「完敗です」と言えないのか?
 
 (フリードリッヒ)
 

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