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ひとりごと 72号
 
 浦和レッズハートフルクラブサッカークリニック取材の折、落合弘キャプテンと話をする機会を得た。
落合氏は市立浦和高から三菱へ入り、日本サッカーリーグ(得点王・最多連続試合出場260試合)で活躍。
その後、日本代表コーチ、浦和レッズコーチなどを歴任した選手としても指導者としても一流の人物。
温厚な表情で子供たちを見つめるその瞳の奥に鋭さをも感じる。
同クラブの理念である「こころ」を鍛えるということ。
つまり、スポーツに一番大切なものは体力や技術ではなく、仲間と信頼し合い思いやる「こころ」なのだ。
それを伝えたくてこの活動を続けているという。
確かに、どんなに体力や技術が優れていても「こころ」がなければ良い選手や指導者にはなれない。
また、指導者と選手の間に「上下関係」を作ってもいけないと。
そこに存在するのは、あくまで「信頼関係」であり、「役割分担」なのだという。
そして、競技スポーツである以上、勝ち負けはルールとして存在する。
勝ち続けるのは不可能、負けを知らなければ勝てない。
勝者には与えられるものがあり、敗者には、敗者にしか得られないものがある。
非常に奥の深い言葉である。
感銘を受けた。
勝ち負けが人間の価値を決めるわけではない。
それを受け止める「こころ」で決まる。
身体を鍛え技術を磨くことだけがスポーツではない。
「こころ」を鍛えることがスポーツの原点である。
試合に負けて選手を怒鳴り飛ばしている指導者を見るたびにこの言葉を思い出すことだろう。
 

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